2022年03月27日

外見は一種の包装紙

「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦@ ーブランド人になれー」(The brand you 50) トム・ピーターズ 仁平和夫・訳 TBSブリタニカ

君はパッケージ p59〜

 「自分のことを一個のパッケージと思っている人は少ないだろうが、実は、人は誰しもパッケージなのだ(ウソだと思うなら、うわさ話に耳をすませてごらん。彼は火の玉… 彼女はダイナマイト… あいつほど退屈なヤツは見たことがねえ…)
 自分をブランドに仕立て上げるコツは、自分をどうパッケージすれば、メッセージを的確に伝えられるかを考えることだ。

 さっそく、近所のスーパーに行ってみよう。どんなパッケージが、ぱっと輝いてみえるだろう。元気いっぱいのもの、きらめいているもの、みずみずしいもの、おトクなもの、ぎょっとするもの、信頼感があるもの、きれいなもの、デザインがおもしろいものに思わず目が行くはずだ。自分をブランドにしようと思うとき、大いに参考になるとは思わないか。

   「パッケージングは誘惑だ。パッケージされていれば、決断が簡単になり、速くなる。一見するとパッケージには見えないが、実はパッケージになっているものは多い(マクドナルドがそうだ)」ートーマス・ハインズ『トータル・パッケージ』

 読者の怒りの声が聞こえてきそうだ。
「ハデハデにしろって? 悪かったな、俺はジミな性格なんだ。それともなにか? 病院に行って、性格の移植手術でも受けろってのか」
 いや違う。私が言いたいのはそうではない。
 当たり前すぎる話で恐縮だが、あなたには、あなたにしかないものがある(ウソだと思うなら、友だちに聞いてみるといい)。問題は、私たちの多くが、その大切な個性を、朝の九時から夕方の五時まで抑えつけていることだ。変わり者だと思われるのが怖くて、燃えたぎるもの、爆発しそうなものを懸命に抑え、上司に対する恨みつらみをつのらせている。そして、何をするかといえば、わざと仕事をゆっくりやる、いい加減にやるという子供じみた抵抗を試みている。そんなことをして、いちばん傷つくのは誰か(ヒント*上司ではない)。

 サウスウエスト航空が成功した秘訣は何か。言うまでもなく、航空ビジネスでいちばん大切なものは安全性で、サウスウエストの安全運行実績は業界ナンバーワンだ。しかし、サウスウエストの売り物はそれだけじゃない。はちきれんばかりの個性がある。なぜ? 従業員にそれを求めているからだ。大切な個性を、駐車場の車の中に置いてこないで、職場まで持ってきて、思う存分発揮してほしい…。あなたにしかない「あなたらしさ」で、同僚や乗客の人生を一段と楽しいものにしてほしい…。 会社が従業員にそうお願いしているからだ。」

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自分にしかない個性を現せ!(少なくとも、外見だけでも)
posted by Fukutake at 12:39| 日記